あらすじ
明・永楽帝の時代。絶え間なく訪れる使節団をもてなすため、宮中の食事を担う尚食局では新たなる掌膳選びが行われていた。尚食局の厨師になることを願う姚子衿は、持ち前の才能を発揮して見事首位に選ばれるが、厳しい司膳からは認められず下っ端として尚食局入りする。そんなある日、先輩女官に頼まれて、幼い頃から密かに憧れている皇太孫・朱瞻基の書斎に食事を届けることになった姚子衿。彼女の料理の腕前と気遣いに心惹かれた朱瞻基は、度々書斎へ料理を運ばせ、距離を縮めていく。朱瞻基はどんなときも真っ直ぐに想いを伝えるが、姚子衿には秘められた過去があり…?
第1話 飲食の道
中国明(みん)代永楽(えいらく)20年、第3代皇帝の永楽帝・朱棣(しゅてい)が北征から帰還するという知らせを受け、皇太子・朱高熾(しゅこうし)は不安にさいなまれる。朱高熾が頼りにする息子で皇太孫の朱瞻基(しゅせんき)は南巡から戻る途中、悪路に阻まれ都にたどり着けない。その頃、宮中の尚食(しょうしょく)局では新しい掌膳(しょうぜん)の選抜が行われていた。尚食局で厨師(ちゅうし)として働きたいと願う姚子衿(ようしきん)、蘇月華(そげつか)、殷紫萍(いんしへい)の3人は審査のための料理作りに励む。そして“飲食の道”を問われると三人三様に答える。
第2話 皇太孫の帰京
重陽(ちょうよう)の宴(うたげ)と兵営での慰労の宴が重なり、尚食局は窮地に陥る。なかなか食が進まない永楽帝だったが、機転を利かせた姚子衿の考えた献立を口にする。一方、臣下の罪を見逃したとして朱高熾が罪に問われそうになるが、皇太子妃・張(ちょう)氏が料理を使って助け船を出す。姚子衿は再吟味の結果、尚食・孟紫澐(もうしうん)により首位に選ばれるが、それを不満に思う司膳(しぜん)・王遥清(おうようせい)によって、罰を与えられてしまう。そんな中、南巡に出ていた朱瞻基がついに帰京する。
第3話 菜食の工夫
永楽帝に命じられて馬に乗った朱高熾だったが、暴れ馬に振り落とされ、息子である朱瞻基に救われる。制御が利かなくなった馬が永楽帝へと突き進んだ時、颯爽と飛び乗って制止したのは錦衣衛(きんいえい)指揮同知の游一帆(ゆういつはん)だった。怒りが収まらない永楽帝は尚食局に朱高熾の減量を命じるが、肉や魚を禁じられた朱高熾は食欲を失い、健康面が危惧される。尚食局で工夫を凝らしてもうまくいかない中、典膳(てんぜん)・趙嵐翠(ちょうらんすい)の青菜炒めに箸が動いた。
第4話 錦衣衛の取り調べ
典膳の後任になるため、殷紫萍は姚子衿に教えを乞いながら学問に励んでいた。そのそばで、懸命にコオロギを探す姚子衿。そんな折、出自を偽って宮中に忍び込んだ者がいることが判明し、皇宮は大騒ぎとなる。錦衣衛は厳しく取り調べを行うが、游一帆は姚子衿に疑いの目を向ける。また殷紫萍も、さまざまな知識を持ち何でもできる姚子衿を疑い始める。一方、姚子衿は温かい羊の鍋を食べたいと願う朱瞻基のために、自ら昼餉(ひるげ)の担当を願い出る。
第5話 運命の2人
出自を偽り宮中入りしたと疑われた姚子衿が手のひらを見せると、証拠となるはずのほくろはなかった。疑いは晴れ、孟紫澐は尚食局に怪しい者はいないと断言する。隠れていた殷紫萍は危機を免れたが、姚子衿に詰め寄られ自らの出自と壮絶な半生を白状する。姚子衿は殷紫萍がかつての師匠に似ていると感じ、殺されかけたことも許してしまう。しかし部屋の外で立ち聞きしていた蘇月華が孟紫澐に殷紫萍の正体を伝えると、殷紫萍は厨房(ちゅうぼう)入りを禁じられる。
第6話 典膳選び
ある日の夜、姚子衿は夜食を持って行雲草舎(こううんそうしゃ)を訪れていた。返事がないため中へ入ってみると誰もいない。姚子衿が机に置かれた書を読んでいると、朱瞻基が戻って来る。一方、空席のままだった典膳選びの日。皇太子妃が開く花の鑑賞会を兼ねた宴で、その選抜が行われることになった。本来、お題は自由のはずだったが、急遽、皇太子妃が決めることになる。荘妃(そうひ)・韓(かん)氏たちも集まり、皇太子妃がお題を出そうとすると、朱高熾の寵愛する側妃(そくひ)・郭(かく)氏が現れる。
第7話 父と子
放火により錦衣衛に捕らえられた美人(びじん)・喩(ゆ)氏は、皇帝暗殺を企てた黒幕は朱高熾だと自白。さらに尚食局も関わったと主張したことで、尚食局は錦衣衛の監視下に置かれ、孟紫澐らは捕らわれてしまう。そんな中、姚子衿は見張りの目を盗み軟禁された荘妃に食事を届けるが、游一帆に見咎(とが)められて獄中へ。永楽帝の前で真実を話すよう脅された姚子衿は、喩美人の食事記録をもとにして、ある賭けに出る。一方、朱瞻基も喩美人の自白には裏があると考えていた。
第8話 それぞれの強み
朱瞻基は喩美人の自白の裏に游一帆が関わっていると察したが、永楽帝からこれ以上関わるなと暗示された。姚子衿は荘妃に菓子を届けた帰り大雨に打たれ、ひどい風邪をひいて尚食局の仲間たちに心配される。姚子衿が膳を届けに来なくなり朱瞻基はいらだっていたが、風邪だと知るとひそかに薬を手配した。回復した姚子衿が皆に疎まれている司膳・胡善囲(こぜんい)に食事を届けに行くと、姚子衿の人柄を見込んだ胡善囲から教えを授けたいと切り出された。
第9話 女子の矜持
朱瞻基に命じられ、書棚の整理をしていた姚子衿は、そこで1枚の絵を見つける。ちょうど異国からの使者をもてなすための料理を考案中だった姚子衿は、その絵のことや異国のことを朱瞻基に問う。一方、朱瞻基と皇太孫妃・胡善祥(こぜんしょう)との関係はぎくしゃくしていた。胡善祥は朱瞻基が来るのを待ち続けているが、朱瞻基は素直になれずなかなか足が向かずにいた。そんな朱瞻基を見た姚子衿は、胡善祥に会いに行くようにと勧める。
第10話 12月の閻魔
体調を崩しがちとなった永楽帝は、孫の朱瞻基に国を託そうと決意していた。12月8日の臘八(ろうはち)節。游一帆は尚食局を訪れ、姚子衿に書物を手渡そうとするが、姚子衿は受け取ろうとしない。しかし游一帆から今日が誕辰(たんしん)だと聞いた姚子衿はあり合わせの材料で長寿麺をふるまう。その麺は游一帆にとって母の味であった。そして雪の日、冷えきった体で食事を届けに来た姚子衿の姿を見た朱瞻基は、強気にふるまう彼女に対してある言葉を口にする。
第11話 除夜の宴
宮中では除夜の宴が始まった。尚食局にとって、この宴は御膳の権利を賭けた尚膳監(しょうぜんかん)との勝負の場だった。双方が全力を尽くした料理を味わう皇族たち。同じ頃、北鎮撫司(ちんぶし)では游一帆たちが極秘の任務に備えていた。尚食局の厨房に卵白を使った料理が返され、漢(かん)王妃・韋秀禎(いしゅうてい)が卵白でぜんそくを引き起こすと聞かされた蘇月華は青ざめる。宴の場では蘇月華が作った炒め物を口にした漢王妃が発作を起こし、騒然となった場に兵が踏み込んで来た。
第12話 恋心と務め
漢王妃が亡くなった件の責任を取って、孟紫澐は尚食の座をはく奪されることになった。姚子衿は草舎に膳を運びに行くが、除夜の宴の準備で4日間徹夜していたため、待っている間に居眠りをしてしまう。朱瞻基は、そんな姚子衿を抱きかかえて草舎に運び、激務の尚食局を辞めて、草舎に来ないかと問う。その頃、草舎の外には胡善祥の姿があった。草舎から聞こえてくる琴の音を聞き、誰が弾いているのかを調べるよう侍女の画屏(がへい)に命じる。
第13話 最後の胡桃
「帰還したら共に狩りを」と朱瞻基に約束し、5度目の北征に向かった永楽帝だが、そのまま帰らぬ人となってしまう。国中が喪に服す中、後宮では子のない妃嬪(ひひん)が殉葬(じゅんそう)されることに。旅立ちの日、姚子衿と殷紫萍は荘妃が好きだったという胡桃(くるみ)汁粉を作って届けるが、荘妃は「この味ではない」と拒み、「紫禁城から出してほしい」と懇願する。必ず戻るという荘妃の言葉を信じ、姚子衿はある手だてを講じるが、約束の日没が近づき…。
第14話 鳳凰佩の秘密
永楽帝の崩御により朱高熾が即位して洪熙(こうき)帝となり、朱瞻基は皇太子となった。連日の葬儀疲れで咳が止まらない新皇太子妃・胡善祥のもとへ姚子衿が薬膳を届けると胡善囲が現れ、姚子衿が荘妃の逃亡を助けたことを暴く。皇帝となった朱高熾は仁義を重視する政策を立て、民の負担となる税を免除し、罪人を許したり交易の中止を検討したりしていた。祖父の抱負を知る朱瞻基は罪人を一律に許すことや南京への遷都案に異議を唱え、父子は対立する。
第15話 懐妊騒ぎ
尚食(しょうしょく)に復職した孟紫澐(もうしうん)は、洪熙(こうき)帝・朱高熾(しゅこうし)に膳を届けた際に光禄寺(こうろくじ)卿・井泉(せいせん)が、朱高熾の意に反し玉面狸(ぎょくめんり)を探していることを報告する。それが発端となって取り調べが行われ、井泉が私腹を肥やし、その帳簿改ざんに尚食局が関わっていることが判明する。一方、皇后・張(ちょう)氏は三月(みつき)ほど体調を崩していた。司薬(しやく)が脈を取ったところ、病ではなく懐妊だとの診断が下される。姚子衿(ようしきん)は懐妊した張皇后のための薬膳を用意する担当を任されるが…。
第16話 皇后の決断
侍医たちによる懐妊の診断に納得のいかない張皇后は、宮中を追放された侍医・盛寅(せいいん)の診察を受けたいと朱高熾に訴えるが、朱高熾は張皇后の訴えに耳を貸そうとせず、貴妃(きひ)・郭(かく)氏も皇后のわがままをなじる。そんな時、皇太子・朱瞻基(しゅせんき)が盛寅を宮中へ連れ戻し、再び張皇后を診察させる。太医(たいい)院の処方薬と盛寅の処方薬は、正反対の性質を持つものであった。後宮内で始まった張皇后と郭貴妃の対立に、姚子衿ら尚食局の面々も巻き込まれていくことに。
第17話 名画の再現
夜の厨房(ちゅうぼう)で姚子衿は行雲草舎(こううんそうしゃ)に入る胡善祥(こぜんしょう)の姿と、さらに死ぬ間際「地位を取り戻せ」となじった嫡母のことを思い出していた。梅花湯麺(ばいかタンメン)を朱瞻基のもとへ届けた姚子衿は、料理を褒められても旬の物には及ばないと否定する。そして妃嬪(ひひん)になるのは嫌だと言い放ち、一生、尚食局の厨師(ちゅうし)でいると伝え、知らぬ間に大勢を傷つけている朱瞻基を非難して2人は決裂した。朱瞻基は張皇后に言い含められ、胡善祥と関係を築こうとするがかみ合わない。
第18話 西苑での宴
姚子衿の案を盗み「輞川図(もうせんず)」を再現しようと試みた蘇月華(そげつか)。だが、姚子衿はこっそりと絵に罠(わな)を仕掛けていた。王維(おうい)は仏教を信仰していたが、その輞川図には僧侶が描かれていなかったのだ。それを見抜けなかった蘇月華は、第1局の勝負に負けてしまうが、第2局も自分に任せてほしいと胡善囲(こぜんい)に訴える。一方、朱瞻基は心を開いてくれない姚子衿のことで悩んでいた。西苑(せいえん)で開かれた宴(うたげ)の席でも、出された料理を素直に食べずケチばかりつけていた。
第19話 貴妃の企み
衛(えい)王・朱瞻埏(しゅせんえん)に毒のある料理を食べさせた罪で捕らえられた殷紫萍(いんしへい)たち。姚子衿は張皇后に冤罪(えんざい)であると訴え出るが、その代償として重い刑に処されることに。そんな姚子衿を見兼ねた朱瞻基と游一帆(ゆういつはん)は救いの手を差し伸べようとする。張皇后は姚子衿に尚食局が潔白であるという証しを問いただすが、姚子衿の答えは思いもよらないものであった。一方、床に臥した朱瞻埏を案ずる朱高熾に、郭貴妃は張皇后が恨みを晴らそうとしたのだと訴える。
第20話 大抜擢の顚末
姚子衿は料理を無駄にする朱瞻埏の腕をつかんだ。そして太祖(たいそ)の祖訓を持ち出して食糧の大切さを説き、皇室の威厳を傷つけぬようにと説教をした。兄の朱瞻基にも振る舞いを叱られ恨みを募らせた朱瞻埏は姚子衿の後をつけ捕らえようとするが、そこへ郭貴妃が現れる。姚子衿は孟紫澐の指示どおりに朱瞻埏をおびき出し、母子の再会を叶えたのだった。孟紫澐がなぜ郭貴妃に仕えるのか姚子衿は疑問を抱くが、孟紫澐には秘めた野心があった。
第21話 天命に抗う者
姚子衿は朱瞻基のために絵についた染みを取って届ける。朱瞻基はそんな姚子衿の行動を、内心ではうれしく思いながらも素直になれないでいた。一方、張皇后は、朱瞻基に跡継ぎが生まれないことを心配し、胡善祥たち妃(きさき)に懐妊を促す薬を飲ませたり、朱瞻基の気に入りそうな女子(おなご)を選び東(とう)宮に遣わしたりしていた。それを知った朱瞻基は、女子たちを張皇后のもとへ送り返すが、張皇后は諦めず、ある夜、夜食を運ばせる口実で姚子衿を坤寧(こんねい)宮へ呼びつける。
第22話 上元節の勝負
姚子衿を息子・朱瞻基の妃として迎えたい張皇后は、姚子衿の兄を使い説得させようとする。兄は家族を盾にして懇願するが、姚子衿はそれを拒む。上元(じょうげん)節の宴が近づく中、手の傷が癒えない姚子衿。しかし後遺症を覚悟のうえで孟紫澐の助手をやり抜くことを決意し、胡善囲に宣戦布告をする。孟紫澐と胡善囲は、朱高熾から群臣の宴に供する料理として選ばれたほうを勝者とすることに合意。一方、朱瞻基は宴席の警護を強めるよう配下に命じていた。
第23話 最後の告白
朱瞻基は姚子衿の右手のケガに気づき、ひそかに司膳(しぜんし)司に薬を届けるが強がって心配するそぶりを見せない。上元節の宴では孟紫澐の失言で朱高熾の機嫌を損ねた挽回をすべく、姚子衿が配膳を請け負い見事に料理の説明を果たした。胡善囲との差を詰め、勝負は御前での調理へと移る。胡善囲と蘇月華が手掛ける子豚の丸焼きに麒麟(きりん)の図紋(ずもん)が浮き上がると一同沸き上がるが、調味料が滴って朱高熾の衣に火が燃え移り、その騒ぎに乗じて刺客が動き出す。
第24話 すれ違い
上元節の刺客騒ぎで傷を負った朱瞻基だったが、母である張皇后を心配させぬよう負傷したことを秘密にしていた。そのこともあって、父である朱高熾からは助けに来なかったと誤解され父子の溝は深まるばかりだった。ある日、昼餉(ひるげ)を届けに来た姚子衿に会おうと朱瞻基が外へ出ると、楽しそうに話をする姚子衿と梅少淵(ばいしょうえん)の姿があった。その後に設けた食事の席でも、梅少淵と姚子衿は意気投合し、そんな2人の姿に朱瞻基は複雑な思いを抱く。
第25話 駆け引き
姚子衿が練武場に用意した炙り肉を食した朱高熾は、朱瞻基との思い出を語り、父子の距離は縮まったかに見えた。朱瞻基は姚子衿の本音を聞き出そうとするが、姚子衿が口にしたのはなぜか朱高熾を褒め称える言葉ばかり。朱瞻基の傷を案じ草舎を訪れた朱高熾は姚子衿の言葉を耳にし、自らへの諫言(かんげん)をうながす。姚子衿にはある狙いがあった。利用されたと感じた朱瞻基は姚子衿を嘘つきだとなじる。そんな時、姚子衿は張皇后の侍女から呼び出され…。
第26話 別れの麺
皆が勢ぞろいする場で、張皇后は姚子衿を皇太子嬪に封じるよう朱高熾に進言し認められた。朱瞻基と姚子衿の抵抗もむなしく話は決まる。游一帆は朱瞻基への恨みをますます募らせ、宮中の様子を漢(かん)王・朱高煦(しゅこうく)に知らせて謀反を促そうとする。皇太子嬪に封じられる前夜、尚食局で姚子衿と殷紫萍は最後に2人で麺を食べ語り合い、別れを惜しんだ。そして冊封の当日、礼服に身を包んだ姚子衿は乾清(けんせい)宮へと向かい、厳かに儀式が執り行われた。
第27話 牡丹会
皇宮では張皇后の誕辰(たんしん)が近づいていたが、今年は朱高熾が病のために誕辰宴は見送ることになっていた。だが郭貴妃が自ら宴を取りしきりたいと朱高熾に申し出る。一方、皇太子の妃嬪たちは姚子衿が皇太子嬪となってから、姚子衿の居所に集まるようになっていた。姚子衿を囲み、皆で刺繍をしたり絵を描いたりしていたが、呉妙賢(ごみょうけん)はそれが面白くない。張皇后の誕辰祝いに、妃嬪たちは皆で牡丹(ぼたん)の絵を描くことにするのだが、姚子衿はある計画を思いつく。
第28話 隠蔽
朱高熾の突然の崩御。ところが張皇后は、孟紫澐や楊士奇(ようしき)など、ごくわずかな腹心の力を借りて隠蔽を行う。それは南京にいる朱瞻基の帰京を待つためであった。しかし宮中の異変を察知した游一帆は朱高煦のもとへ知らせを送っていた。そんな中、朱高熾の死の直前に酒杯を捧げた郭貴妃は逃亡。姚子衿が滞在する朱瞻基の書斎へ逃げ込み、潔白を主張する。その頃、急報を受けて帰路を急ぐ朱瞻基ら一行は、刺客に襲われていた。
第29話 絶望を乗り越えて
姚子衿(ようしきん)の策により、孟紫澐(もうしうん)と侍医・盛寅(せいいん)が証言して洪熙(こうき)帝・朱高熾(しゅこうし)の死因は毒ではないと証明され、郭貴妃(かくきひ)は殉葬(じゅんそう)を免れる。朱高熾を激怒させ発作を引き起こしたとされる李時勉(りじべん)も、奏上の内容を朱瞻基(しゅせんき)に気に入られ死罪を免れた。2人の命を救った姚子衿のやり方に蘇月華(そげつか)は感心するが、孟紫澐は「まだ若い」と意味深長に言う。軟禁された郭貴妃のもとを姚子衿が訪れると、甘菊冷淘(かんぎくれいとう)を食べていた郭貴妃は「祖母の味と全く同じ」と言い祖母への思いを語り始めた。
第30話 中秋の夜
皇宮では中秋(ちゅうしゅう)の日を迎えようとしていた。中秋には妃嬪(ひひん)たちが月餅(げっぺい)を作って皇帝に届けるのがしきたりだったが、姚子衿は月餅を作らなかった。しかし、中秋の宴(うたげ)で、ある料理を出そうと考え、桂花(けいか)酒を池の中に入れて冷やすのだが、そこへ昭儀(しょうぎ)・呉妙賢(ごみょうけん)がやって来る。一方、宣徳(せんとく)帝・朱瞻基は自分の思いどおりにならない姚子衿にどう接すればよいか苦悩していた。郭貴妃をかくまったこともあり姚子衿を冷遇するのだが、常に姚子衿のことが頭から離れない。
第31話 疑惑
行雲草舎(こううんそうしゃ)でようやく2人きりとなった姚子衿と朱瞻基。寵妃(ちょうひ)として従順に生きるより、人として己の考えを持ち続けたいという姚子衿の言葉に、朱瞻基の怒りは消えていく。そして姚子衿は貴妃に封じられるのだった。一方、皇后・胡善祥(こぜんしょう)は毎夜 1人で泣き笑いするなど理性を失うように。その原因は肉豆蔲粥(にくずくがゆ)にあるとの診断が下り、粥を作った殷紫萍(いんしへい)が捕らえられてしまう。そして友人である姚子衿にも疑いの目が向けられるが…。
第32話 長き禁足
姚子衿が胡善祥の病の原因とされる食材を自ら試そうと決意した時、殷紫萍が御前で尋問を受けるという知らせが届く。しかしそれは尋問ではなく杖(じょう)刑であった。朱瞻基は胡善祥を呼び、杖刑に苦しむ殷紫萍たちの声を聞かせ、様子を見せつけながら医者の心得を語った。かつて名医を目指した胡善祥は心を揺さぶられるが何も知らないふりを通す。駆けつけた姚子衿は刑の中止を訴えるが殷紫萍はそれを制し、姚子衿という友を得た喜びを語った。
第33話 沈黙の理由
朱瞻基から禁足を命じられた姚子衿は、その衝撃から言葉を発することができなくなっていた。だが、周囲はそれを病だと気がつかず、姚子衿が頑なに意地を張っていると誤解する。そんなある日、張(ちょう)皇太后は姚子衿を呼び、義母である亡き仁孝(じんこう)皇后の話を持ち出し、恨みや憎しみがあるならすべて自分にぶつけるように話す。そんな張皇太后の姿に胸を打たれた姚子衿は、ある方法で朱瞻基に口が利けなくなったことを伝えようと決意する。
第34話 民の苦しみ
民の暮らしを案ずる朱瞻基は、游一帆(ゆういつはん)を呼びつけて蝗害(こうがい)の実情を報告させる。姚子衿は游一帆の忠心を疑い、ひそかに釘を刺そうとするのだった。そんな中、蘇月華ら尚食(しょうしょく)局の厨師(ちゅうし)たちが胡善祥のために用意した食事が、手つかずのまま戻される日が続いていた。痩せ細っていく胡善祥は、張皇太后に出された魚すら食そうとしない。そんな時、朱瞻基や張皇太后、胡善祥と共に陵墓参拝に出発した姚子衿は、農家で出された料理を食し、あることに気づく。
第35話 美食の物語
陵墓参拝の途中、立ち寄った民家で殷紫萍が作る民間の料理が次々と運ばれた。衛(えい)王・朱瞻埏(しゅせんえん)はすっかり気に入り、食欲のない胡善祥さえ箸をつける。殷紫萍が語る料理にまつわる話も面白く、胡善祥は自分の配膳係にしたいと姚子衿に切り出した。姚子衿は難色を示すふりをするが朱瞻基も認め、殷紫萍は皇后の係となった。蘇月華は見せ場もなく係も外され恨みを募らせる。一方、朱瞻基の内侍・袁琦(えんき)は張皇太后に姚子衿の悪口を吹き込んでいた。
第36話 渦巻く陰謀
朱瞻基が袁琦を責めているところに胡善祥が現れ、仲裁に入る。だが胡善祥は激しく怒る朱瞻基をなだめることはできず、反対に朱瞻基から疎まれる。張皇太后の教えに従い直言をした胡善祥は肩を落とす。その後、姚子衿が朱瞻基の様子を見に訪れたところ、朱瞻基は発熱していた。そんなある日、姚子衿は張皇太后に呼び出される。張皇太后は病の胡善祥に代わり後宮を取りしきっている姚子衿に対し、他の妃嬪と分担してはどうかと提案する。
第37話 后位より尊いもの
薬を盛られ、昏睡状態となった姚子衿。胡善祥を陥れるための陰謀ではないかと考えた殷紫萍は、呉妙賢に疑いの目を向ける。しかし朱瞻基は胡善祥の仕業だと断定し、皇后を廃することに決める。廃后の動きを悟った胡善祥は、縁起のよい貢ぎ物として宮中に送られた哀しさを訴え、朱瞻基はいつか姚子衿が殉葬を命じられる日が来ることを恐れているのだと告げる。また、重臣たちも皇后を廃すれば天下が乱れると直訴。姚子衿は妖妃だと罵られる。
第38話 皇帝の親征
毒入りの香で胡善祥と姚子衿を狙った呉妙賢は朱瞻基の前に引き出された。大臣たちも呼ばれ、廃后の一件は朱瞻基の芝居だったことが明らかに。不穏な朝廷につけ込む漢(かん)王・朱高煦(しゅこうく)の密偵が大臣に接近し謀反を持ちかけたことなどから、都に潜む朱高煦の手先が次々と捕らえられていた。姚子衿は投獄される呉妙賢を呼び止め、なぜ自分を殺さなかったのかと問うと、呉妙賢は生い立ちを語り姚子衿の優しさに命で返すと答えた。やがて朱高煦の討伐が始まる。
第39話 長い夜
食糧難を解決するため、方含英(ほうかんえい)は皆をある場所へ案内する。そこには孟紫澐がかつて、飢饉(ききん)の時の備えにと作ってあった保存食が貯蔵されていた。また孟紫澐は、野生植物を栽培し誤食した時の治療法や毒を除く方法を研究し、本にまとめていたことも判明する。姚子衿はその本を持って、牢(ろう)に囚われている蘇月華のもとへ向かう。一方、朱瞻基は朱高煦討伐のため、楽安(らくあん)へ向かっていた。計画を練る朱瞻基のもとに、袁琦が茶を届けに来るのだが…。
第40話 それぞれの道
叔父2人の謀反を察していた朱瞻基は、朱高煦を捕らえ、黒幕は朱高煦の子・游一帆こと朱瞻礼(しゅせんれい)であったことを明かす。朱瞻礼は権力争いに明け暮れる朱家を正し、民のために尽くそうと考えていた。本心を語った朱瞻礼は朱瞻基に刃を向ける。長い夜が明け、平穏を取り戻した紫禁城。孟紫澐は張皇太后の命で毒酒を持ち、朱高煦のもとへ。また方含英や殷紫萍、胡善祥もそれぞれの決断を下していた。そして姚子衿は朱瞻基に、離れがたい想いを伝え…。
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